ザックリ検証! Akai MPC4000に取り込んだサンプルをTune変更すると、どれだけテンポが変わるのか?

こんにちは。

私はこれまで10年以上、Akai MPC4000でのヒップホップトラック作りを楽しんできたわけですが、一つ分からないことがあります。

それは、Akai MPC4000にサンプリングした後に独特の質感を得るためにTune(ピッチ)を変更するんですが、Tuneの数値を1変更するごとにどれだけテンポ(BPM)が変化するのかがわからないのです。

ここ10年間、そんなことも知らずにAkai MPC4000でトラックメイキングをしていたことは恥ずべきことなのかもしれませんが、細かい事は気にしない性格なので、本格的に調べようとも思いませんでしたが、なんとなく気になっていたのです。

インターネットで調べた時もありましたが、目的の情報に出会うことはできませんでした。

どこにも情報がないなら自分でやるしかありません。

ピッチ変更によるBPMの変化数を知る事は今後のトラックメイキングに役立つ事だと思うので、誰も求めていない情報の可能性がありますが、今回、思い切って実験することにしたのです。

準備

まずはドラムだけのサンプリングネタを用意しました。

音源はAddictive DrumsのPOP KIT を使用しています。

そしてこのサンプルのBPMは100です。

MPCのTuneの変更によって果たしてBPMはどのように変化するのか。

では実験開始!!

サンプリング

名機Akai MPC4000にサンプリングをします。

MPC4000のプログラムに割り当て、Tuneを変更します。

今回の実験においては、Tuneを−1、−2、+1、+2でやってみます。

Cubeseへの録音

Tuneを変更してパッドと叩いて、Cubaseに取り込みます。

そして、丁寧にサンプルの開始地点をあ合わせまして。

写真一番上にあるドラムパターンと聴き比べながらTune変更したサンプルのBPMを確認しました。

では、早速結果発表!!

  • Tune マイナス1  BPM 94.5
  • Tune マイナス2  BPM 89.2
  • Tune プラス1   BPM 106
  • Tune プラス2   BPM 112

実はこれ、たった4小節の音源による検証なのではっきり言って正確ではありません。

長い小節を聴き比べれば、少しのBPMのズレでも違いがわかりやすくなるため、結果はより正確になるでしょうが、私のなまけグセもあり面倒くさいということと、また、そこまでやる意味もおそらくないので、ひとまずの結論を以下に述べます。

今回の実験の結論としては、

Tuneを1変更するとだいたいBPMは6変化する。

ということなのです。

つまり、Akai MPC4000でサンプルのTuneを変更すると、音程は半音ずつ、BPMは6程度変更されるということがわかったのです。

いかがでしたでしょうか

それにしても正直、予想よりも大きなBPMの変化でした。

今まで何も考えずにTuneをいじってトラックメイキングしていた自分が恐ろしいです。

皆さんもMPCでのTune変更は以外にBPMへの影響が大きいので気をつけてください。

では良いトラックメイキング生活をお送りください!