スキマ時間を活用したヒップホップトラックメイキング上達法〜作曲教則本のススメ〜

みなさんこんにちは。

ヒップホップトラックメイキング楽しんでいますか?

私は普段の生活が忙しくて、なかなかトラックメイキングに打ち込む事ができていません…

しかし!

そんな時でもスキマ時間というのがありますから、それを活用しない手はありません。私たちの時間は有限なのです!

さて、スキマ時間では、コンピューターに電源を入れて、ビート考えてとかやる時間はないですよね?

ですからそんな時は別の方法でトラックメイキングの上達に時間を注ぎましょう!

ということで、今回はスキマ時間を活用したトラックメイキングの上達法についてお話しします。

※この記事はトラックメイキング初心者の方や、トラックメイキングを上達させたいと考えている方向けの記事です。

また、このブログで「トラックメイキング」とはラップの曲作りを差します。

ステップ1

音楽理論などが書かれている書籍を購入

このスキマ時間を活用するトラックメイキングの上達法として今回ご紹介するのは、教本での学習であります。

トラックメイキングも作曲ですから、当然何も考えずに音を配置すれば気持ち悪い音になる可能性が十分あります。そして、その事に自分は気がつかないということも…

確かに音楽理論がわからなくてもある程度作っていけますが、その手法はまるで、暗闇の中を手探りで進むようなものです。ゴールが見えず、途中の道すら見えない状態にあるといえるでしょう。

トラックメイキングにおけるゴールというのは、例えば具体的なトラックの雰囲気やテーマ(卒業ソング、クリスマスソング、別れの曲などなど)の決まったトラックをイメージどおりに作ることだとすれば、

途中の道が見えないということは、どのように作っていけばいいのかがわからないということになります。

ですから、当然自分がイメージするテーマに合うトラックを自由自在に作ることが困難であるということなのです。

ということでまずは自分に合った音楽教本を探しましょう。

ステップ2

どんな音楽教本がいいのか?

私は独学トラックメイカーとして、約20年続けてこられた経験に応じるように数多くの書籍を購入してきました。

そのため、ヒップホップトラックメイキングに役立った書籍を自分の独学経験からお話をすることができます。

そこで以下においては、私のような全くの音楽理論初心者でもなんとか理解できる音楽教本を、トラックメイカーのレベル別(初級、中級、上級)にご紹介させていただきます。

ただし私も音楽理論の理解レベルが、おそらく中級程度ですので、初級と中級の紹介をし、上級については買ってみたけど私が理解に苦戦している本を紹介します。

※オススメ度を5段階で表記します。

トラックメイク初級向け(音楽理論初心者向け)

  • すぎやまこういちの体験作曲法(ブッキング) オススメ度5

すぎやまこういち氏の自伝的な話と作曲法の解説が合体したような教本です。これまでの作曲家としての始まりから書かれており、仕事における作曲の実例などについても紹介されており、非常に読みやすい教本であります。

読み物としても機能するでしょう。

作曲法に関してもメロディ、ハーモニー、リズムについても大切な知識を与えてくれる教本です。

しかもそれも噛み砕いて説明してくれているので理解しやすいのです。

とにかく小説のように読めるので、読みながら新しい発見があり「あ、そういうことだったのか」という気付きを与えてくれるような教本です。

  • 作曲本〜メロディが歌になる〜(シンコーミュージック・エンターテイメント) オススメ度5

この本を一言で表せば、「安定感」です。内容も幅広く充実しており初級者にも中級者にも優しい教本です。

メロディ、リズム、ハーモニーの全てが満遍なく網羅されており、長く付き合える一冊だと実感しています。

ただし、本当の初心者だった頃の私は最初あまり理解できませんでしたが、何度も読んでいる内に段々理解が深まって行きました。

ということで、本当の初級者にはすぐに理解できない可能性があることから、オススメ度は4にしました。

理解が深まれば深まるほど、この本の良さがしみてきます。買って間違いはない本でしょう。

  • 思いどおりに作曲ができる本(リットーミュージック) オススメ度3

こちらはQ &A方式で作曲を学べる本です。深い理解を求めるというよりは、すぐに使えるテクニックを紹介する内容がメインとなります。

本当に作曲を学びたいという場合よりも、作曲理論もある程度わかってきた時に、テクニックを追加する際に読んだり、自分のイメージをすぐに形にしたい時に辞書的な活用としたりすると真価を発揮する教本でしょう。

確かにタイトルにふさわしいテクニックが豊富に掲載されており、一家に一冊あってもいい教本であります。CD付き。

トラックメイク中級向け(さらなるステップアップが望めるもの)

  • すぐに使える珠玉のアイディア 甘い作曲講座(リットーミュージック) オススメ度3

甘いコードを多く紹介してくれる教本です。どうやって使ったらいいのかよくわからないところが難点。

ただし、メロディの生み出しかたなども乗っており、そのほか実戦的なテクニックがわかる内容になっています。

「思いどおりに作曲ができる本」と同じく、すぐに使えるテクニックが多く掲載されており、手元にあれば強い武器となる教本です。

困った時とかに力になってくれそう。CD付き。

  • コード作曲法〜藤巻メソッド〜(ヤマハミュージックメディア) オススメ度4

じっくり音源を聴きながら腰を据えて学びたくなるような教本です。通信教育を受けているかのような感じで、やる気が出ます。

また、コード進行の勉強として比較的わかりやすい教本であります。

音声解説を聞きながら、テキストを進めていくスタイルです。コード進行を学んで行きますが、これを実践でどのように使えばいいのかという点がわからないところが難点です。

ただし、アレンジについても触れられており、参考になる点は多いです。

若干上級者向けかなと思います。

音声DVD付き。

  • 最強作家集団 堀井塾の作曲講座(リットーミュージック) オススメ度5

非常に私にとって役立った教本でした。「こんな教本を待っていた!」というように感じた教本でした。

サンプリングに頼らずに1曲丸ごと作れるという自信を私に与えてくれた教本です。

内容は、メロディを重要視しており、メロディの生み出し方がメインであります。ワーク形式で実際に自分でも作曲をしながら取り組むことができます。

著者の答えと自分の回答を比べることで、新たな気づきと作曲の可能性を感じることができる教本です。おすすめです!

音源 MIDIデータのCD付き

  • 作曲家+編曲家+エンジニアが指南!プロの曲作りが分かる本作曲講座(リットーミュージック) オススメ度4

幅広い知識を与えてくれる教本です。幅広いというのは作曲についてだけではなく、考え方や何がキャッチーなのか等、ヒントになる話が多く盛り込まれています。

しかし、幅広い分内容は深く突っ込んでいない感じもありますから、本にあるヒントを汲みとれるくらいの読者の知識も必要となるのではないでしょうか。

トラックメイク上級向け(私が理解に苦戦しているもの)

  • 作曲の基礎技法

難しいけどいつか挑戦して、レビューします。

上級向けは私も理解が難しいのですが、とても良い本であることは間違いないと思います(レビューを見る限り間違いないでしょう)。

ただし、私のようにいきなりチャレンジしてもおそらく理解できないことも間違いないでしょう。

ステップ3

教本選びのコツ

一番のコツは、焦らず自分のレベルに合った教本を選ぶことです。

ここで、無理に難しい教本に手を出して、音楽制作そのものに挫折してしまっては、せっかく出会ったヒップホップトラックメイキングという素晴らしい趣味を失うことにもなり、それはあなたの人生にとって、ものすごい痛手だと私は考えます。

そうならないためにもまずは、上記の初級向けの教本をスキマ時間に読む程度で始めてみましょう。

まとめ

今回はヒップホップトラックメイキング上達法として、教本でのについてご紹介させていただきました。

音楽理論というのは、ちょっとでも内容わかってこないと、その面白さに気がつかないという面もあります。(勉強全体にそういうことは言えるのかもしれませんが。)

始めのうちは全く何のことを言っているのかわからず、ひどい苦しみすら感じることもあるかもしれません。私がそうでした。

しかし、継続は力なりの言葉のとおり、諦めずに学習を続けることで、ある日突然理解が深まる瞬間と出会えます。

そのとき、あなたのヒップホップトラックは格段に進化することでしょう。

サンプリングだけの手法から一歩抜け出すことができ、あなたのトラックメイキングには無限のバリエーションが生まれるのです。

それでは良いトラックメイキング生活をお送りください!