みなさんこんにちは。
ヒップホップ(ラップ)って本当にいい音楽ですよね!
長年のヒップホップファン、独学トラックメイカーとしても、私が衝撃を受け参考にしてきたトラックを紹介していきたいと思います。
私がおススメする1曲めは
NAS 「 I can」(アルバムは『God’s Son』)です。
この曲は独学でヒップホップトラックメイクを始めようと思った、きっかけの曲なのです。
衝撃の出会い
私は昔からよくラジオを聴いていました。一人でいる時も、友達といるときも。
この曲と出会った時も、友達といた時で、BGMとしてラジオをかけていた時でした。
それは普通に友達とウイイレというゲームをしていたんですが、ふと私の耳にラップが聴こえてきたのでした。
それに耳をすますと…
!!!
なんとラップのバックには、あの有名楽曲「エリーゼのために」が流れているのです…
それに気が付いた瞬間、私は頭をゴツン!と殴られるような衝撃を受けたのです。
ラップってなんだこれ!スゲー…と。
自由、無限の可能性、アメリカン・ドリームを感じたものでした。
それは、私のこれまでの音楽に対する常識を遥かに超えた瞬間でした。
そして私は誓ったのです。
これで生きたい。と
とにかくその時の私は、曲が流れた後のラジオDJの声を聞き漏らさないよう、注意をラジオDJの声に一点集中していました。
ラジオDJはやたらと流暢な英語的発音で「ナズ ガッツサン」と言ったのを聞きました。
私はそれが曲の名前だと思い、すぐにメモを取り、翌日以降近いうちに、街のCDショップに購入しに行ったのでした。
結局私はアルバム名だけ聞き取れていたということですが、私の人生にとってファインプレーとしか評価しようがありません。
どんな曲?
さて、衝撃の出会いを熱く語り過ぎましたが、どんな曲かも軽くお伝えします。実際にはお聴きになられた方がいいと思いますので、というかウンチクを語る立場にいませんので、軽く私の感覚で解説を失礼します。
まず、レコードからサンプリングしたようなジリジリした音が背景に混在するドラムサウンドにオーソドックスでシンプルなビートパターンで突き進むその姿勢にはトラックメイカーの漢気を感じざるを得ません。
そして、あとはピアノの音色でエリーゼのためにを奏でるというループスタイルに終始しています。
このトラックでは、例えばファーストバースラップの9小節目からもう一つのピアノのサウンドをうっすら重ねているのか、コーラス的なエフェクトで厚みを持たせているのかわかりませんが、フックへとだんだん盛り上がるような演出をしています。
このように8小節刻みで展開するトラックは非常に多いですね。
そのほかフックはもちろん盛り上げるため、様々な音色を追加していますし、その他の所でも随所に単発系のオーケストラ系の音色など様々な音色がトラックを彩り豊かに飾っています。
是非このような点に注意して聴いてみてください(^_^)
ここで、独学トラックメイカーの皆さんに是非やってほしい遊びがあります。
それは、「I can」を聴きながらコピーするのではなく、自分でエリーゼのためにをバックにしたトラックをご自分の感性だけで作ってみてください。
そうすると不思議とこんなにかっこよくなりません。
そう感じた負けず嫌いのあなたは、どこに違いがあるのか、それを追い求めることでしょう。
そんな作業の繰り返しで、成長していけるのではないかと私は思うのです。
では良いトラックメイカー生活をお送りください!