みなさんこんにちは。
私が独断と偏見でトラックメイクの参考としたいトラックを紹介するこのコーナー。
今回はVon Pea 「New Pair」です。
出会い
このトラックとの出会いは、ポッドキャストのヒップホップチャンネルがあって、その中の一曲にこのサウンドがあったというものです。
特に衝撃的なエピソードはありませんが、このトラックを聴いた途端に、私は中毒性の高いビートの虜になり、iTunesで即購入したものでした。
トラックの特徴
なんといっても、上物基本ループの柔らかな音色のギターと思われるサウンドです。
ラップとの相性は最高にいいタイプのトラックです。
そして、人間であれば自然と体が揺れてしまうような 、そんな最高のサウンドです。
トラック構成
普通に聴いているとシンプルな基本ループの割には、何故か複雑なトラックに感じます。
なぜそう感じるのか考えてみましょう。
まず、トラック構成を見ると、
20小節→フック→20小節…という少し変則的な構成になっています。
ではメロディはというと、
フックを除けば、メロディ的な要素は上記の基本のギター的ループに加え、例えば第2バースのラップ9小節目から加わるサイレン的な音色が目立つくらいであります。
そして、たまにDJミキサーでカットしたように一瞬トラックを無音にしたり、関係ない自動車のエンジンをかける音を入れたりしています。
まず、これがトラックを複雑に聴こえさせる工夫の一つと言えるでしょう。
さらに先ほどの変則的な20小節ラップの構成も、トラックを複雑に聴かせることに一役買っています。
つまり、よくあるような16小節単位にしないことでも複雑さを感じさせているのです。
このように、単純なループがベースのトラックでも複数のイレギュラー的な要素を組み合わせることで、複雑に凝ったトラックに聴こえさせることができるということなのです。
自分のトラックが「なんだかつまらないなぁ」とか感じた時は、このような手法を組み入れることで、急に凝ったトラックに変身させることができるのですね。
このテクニックはすぐにでも実践できますね。
今回は以上です。
それでは良いトラックメイク生活をお送りください!