みなさんこんにちは。
こちらは、私が独断と偏見でトラックメイクの参考にしたいトラックの曲をおススメするコーナーです。
第3回はGang Starr –「Mass Appeal」です。
このトラックほど強烈なミニマムループはなかなかお目にかかれないのではないか。と思うのは私だけではないでしょう。
このトラックの基幹は、シンプルだけどずっと聴いていられるループにあります。
それは一度聴いたら忘れられないような、1小節でループするメロディが大きな要素となっているでしょう。
例えば、このサウンドをあなたがさりげなくBGMとして流した時には、それを聴いた人々はあなたの素晴らしい選曲センスを間違いなく感じてくれることでしょう。
例えがイマイチですが、それぐらい素晴らしいトラックということなのです。
トラックの中心となるメロディはそのシンプルさゆえに、作るのも簡単そうに見えるんですが、自分でトラックを作っていても、これほどのループはそう簡単に生み出せないことは、トラックメイキングをやっている人なら理解できるはずです。
出会い
出会いのきっかけについて詳細は忘れましたが、おそらくインターネットでヒップホップトラックを調べているうちにたどり着いたのだと思います。
私もこの曲にハマって、おそらく30回くらいは聴いているのではないでしょうか。
それでも今もたまに聴きたい衝動に駆られることもありますから、よほど私の感性に合っているのでしょう。
トラック構成
1小節毎に繰り返す上物のループが印象的ですが、フックにはDJ premier のスクラッチ等で他バースとの違いを明確にしています。
基本のバースは先ほどの上物、一拍目中低域にブワーというかすれた音、それより微妙に遅れて発声する高域のシャーというかすれた音、低域は1小節の最後四拍目に上方にうねるベース。
ビートパターンは一拍目にkickの音が入ってませんが、あまり抜けたような印象がないのは、多分基本以外の音が一斉に鳴っており、それで充分な印象を与えてくれているからなのです。
むしろ逆にそうする事で、上物の一音目の印象が強烈に浮き出ても聴こえます。
いずれにしても無駄な音が一切ない、良トラックであることは確実であり、参考にしたい曲の一つであります。
是非みなさんにも聴いていただきたい逸品ですですので、お時間のある方は是非お聴きください。
それでは。