こんにちは。
みなさんトラックメイキングにはどのような機材を使っていますか?
最近はすっごく便利な機材が出ていて最高ですよね!
今回は私がこれまで購入した機材のうち、最も使っていなかったあの機材
「ROLAND SP404」でトラックメイキングをすることにしました。
決して暇なわけではありませんが、なんとなく使いたくなったのですよ。
かつて購入時にはSP404でのトラックメイキングの面倒くささ
というか無理ゲー感?
というか糞ゲー感に挫折したわけですが、今回はどうなるか、楽しみです。
それで、これからSP404でトラックメイキングを志す方もいるかもしれないので、
SP404の使い方とそれにより生まれた
最高のトラックを紹介させていただきたいと思います。
1 SP404を使う工程の説明
今回、SP404では、上物(完成したトラックではドラム以外)を製作することにします。
それ以外のトラックはDAWの「CUBASE」に取り込んでから、DAW上で組み立てることにします。
理由は、SP404だけで全部作ろうとすれば、面倒臭すぎるからです。
面倒臭いという言葉では表しきれないほど、面倒臭いからです。
で、面倒臭いのになぜやるのか。
それは、サンプリングすること自体が好きだからです。
決して暇ではありませんが。
2 SP404でのトラックメイキング方法
(1) サンプリング
では早速開始です。
早速サンプリングを始めましょう。
この時が最もワクワクする瞬間です。
サンプリングネタは以下のサンプリングCD達です。
みなさん知ってますかこれ?これも私のキャリアを物語っています。
さて、サンプルを物色します。
SP404でサンプリングすると後からサンプルを切り刻んで音階を付けたりするのが面倒、
というかかなり無理ゲーなので、
ある程度サンプルを聞いて頭の中で組み立てを考えてサンプリングする音を決めていきます。
説明がよくわかりませんね?
要するに、音を聞いて1〜2秒分くらいピンポイントでサンプリングするということです。
この工程がサンプルを真剣に聞く訓練になります。
しかも、こういったサンプリングを繰り返していくうちに、自分の好きな音の傾向(これがオリジナリティに繋がると私は思います)がわかるようになる気がします。
良いサンプルが見つかったところで、下の写真にある「REC」を押します。
下の写真ように光りますね。
そして、今「A」というパッドが光っていますが、ここはサンプルを格納する場所(以下「バンク」という。)を示しており、
音が入っていないバンクを選ぶことで、下の写真のようにピカッ、ピカッと光ります(写真ではわかりませんが点滅しています。)。
例えばここで「2」のパッドを押すと、「2」のパッドにサンプリングすることができるということなのです。
絵の具のパレットだと思っていただければと。
ここで、「2」を押すと下の写真のように今度は「REC」(真ん中左側)が点滅します。
ここでサンプリングCDを再生して、「REC」を押すと、サンプリング開始です。
再度「REC」を押すと、サンプリングが終了します。
ちなみに、サンプリングした音源を消去したい場合は、「REC」の左にある「DEL」を押すと、サンプルが格納されているパッドが点滅しますので、
消したいサンプルのパッドを押して、再度「DEL」を押すと消去することが可能です。
(2) スタートポイントとエンドポイントの調整方法
サンプリングするとAKAI MPCのような機材ではサンプルを16等分とかに切り刻んだりしながら、トラックメイキングをしますが、SP404では16等分とかに切り刻む事は出来ません。
しかし、スタートポイントとエンドポイントを調整することができます(スタートポイントはサンプルの再生が始まる位置、エンドポイントはサンプルの再生が終わる位置のことです)。
やり方は、下の写真の赤い矢印の先にある「START/END/LEVEL」ボタンを押して、スタートポイントを調整したい場合は、青い矢印の先にあるつまみを回します。
エンドポイントはオレンジ色の矢印の先にあるつまみを回します。
例えば、スタートポイントの調整では、つまみを右に回すとスタートポイントを後ろに動かすことができます。
左に回すとその逆となり、サンプルのスタートポイントを前に動かすことができます(サンプリングしたての時は調整する余地がありませんので左に回してもスタートポイントは変化しません)。
私が今回作成したトラックでは(1)と(2)10回程度繰り返しましたが、なかなか骨の折れる作業でした。
あまりの面倒臭さに心も折れそうになりましたよ。
(3) サンプルを演奏してパターンを作成する方法
ようやくサンプルの調整が終わったところで、サンプルの演奏を記録してみましょう。
下の写真の「PATTERN SELECT」を押します。写真のように光ります。
※「1〜12」のパッドが点滅する場合がありますが、これは「「1〜12」のパッドには既にパターンが記録されています。」ということなので、消去しない限り新たなパターンを記録する事は出来ません。
その場合は、パターンが記録されていない「C/G」などのボタンを押すことで、空のパッドを選択することができるようになります。
さて実際に、下の写真のように「C/G」を選択し、「PATTERN SELECT」を押して「REC」を押すとそれぞれのボタンが光り、下の写真のようにパッドも光り(点滅)ます。
実際に演奏して記録する前に、テンポを決定しましょう。
方法は簡単です。下の写真にある赤い矢印「TIME/BPM」を押して、青い矢印のツマミ「RESONANCE」を回して調整するだけです
任意のパッドを押して再度「REC」を押すと、演奏の記録が出来ます。
記録する際にクオンタイズ(人間の演奏はテンポに対してずれることから、16分音符とかの任意の音符のタイミングに正確に記録した場合に使う機能です。つまり演奏をジャストなタイミングに補正することができるのです。)をかけたい場合は下の写真のとおり、「QUANTIZE」を押して一番右上のツマミ「DRIVE LEVEL」を回して任意の音符に調整するだけです。
終了
以上、不便ながらもSP404によるトラックの上物を作る工程は終了となります。
その後、DAWのCUBASEに作成したパターンゆ録音して、ドラムを加えて完成としました。
SP404でのトラックメイキングもなかなか不便で楽しい?ですね。
やはり、サンプルと真剣に向き合わざるを得ないところが、さらなるトラックメイキング能力の向上につながるような気がします。
サンプルへの感受性が高まると言わざるを得ません。
そして、SP404でトラックを作っていると、「職人」になったような気分が味わえるのは私だけでしょうか。
皆さんも便利な環境だけではなく、たまには不便な環境で“職人”として製作してみてはいかがでしょうか?
何か新しい発見があるかもしれませんよ。
それでは良いトラックメイキング生活をお送りください。参考に楽天市場のショップリンクを貼っておきます。
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なお、今回作ったヤバイトラックはこちらで公開しています。