こんにちは。
みなさんは、ヒップホップトラックメイキングに勤しんでおりますでしょうか?
私は凡人でありながら、トラックメイキングという趣味を独学で始め、すでに20年近くが経とうとしております。
さて、今回は凡人が音楽理論を学ぶと、ヒップホップトラックメイキングに役立つ!ということについて、お話したいと思います。
そしてその為には「諦めない」ことが大切だということを、お伝えしたいと思います。
私が独学で音楽理論に触れ始めてから10年以上が経過していますが、私が音楽理論を理解し始めたのは最近なんですけど、音楽理論を少ずつでも理解することは、間違いなくヒップホップトラックメイキングにおいて音楽理論の習得がプラスに働くことがわかりました。
したがいまして今回は、音楽理論の習得によるヒップホップトラックメイキングへの影響についてお話をしたいと思います。
1 音楽理論を学び始めた経緯
まずは私が音楽理論を学ぼうと心に決めた経緯からお話しさせていただきます。
私はヒップホップトラックメイキングを独学で始めたのですが、当時の私の認識としてはは、
ヒップホップトラックというのは、J POPやオーケストラのような音楽理論がわからなければ作れないような音楽とは異なり、
「センスさえあればなんとかなる音楽ジャンル」
というイメージを持っていました。
そのようにして、自分のまだ眠っているセンスが出てきさえすれば、成功できるという夢と可能性を感じて、ヒップホップドリーム生活をスタートしたのです。
そんなわけで、音楽理論には目もくれずトラックメイキングをがむしゃらにやっていたわけです。
まあ実際にも日々仕事をしていると、ヒップホップトラックメイキングの時間を確保するのもやっとな状況でして、音楽理論の習得に時間を使うことは考えませんでした。
ところで当時の私は、Roland MC909でトラックメイキングをするスタイルでしたから、MIDIデータを打ち込む必要があったわけです。
そして何百曲もトラックを作っているうちに、だんだんと
①自分の作る曲のクオリティが上がらないこと。
②作り方がマンネリ化していくこと。
に悩み始めることになりました。
確かにサンプリングベースのトラックメイキングであれば、センスだけで押していくことは不可能ではないでしょうが、私は独学だったせいかサンプリングの存在を全く知らず、MC909でひたすら打ち込みスタイルの製作方法を選択していましたから、前記の①と②の悩みに直面することで、センスだけで作ることは無理なんじゃないか?という疑問を持つに至ったのです。
そこで、私は未だ手をつけていない音楽理論を学べば、クオリティアップなどにつながるのではないかと考えたのが、音楽理論を勉強しようと心に決めたきっかけでした。
2 音楽理論を学び始めて直後からの変化
私が音楽理論の習得に向けて、最初に始めたのは書籍での勉強でした。
『作曲本』という書籍を購入し、一心不乱に読み進めました。
しかし、そもそも学校でも音楽の成績が、細かく述べませんが最低レベルだった私にとっては、書籍の内容を正しく理解することは非常に困難だったのです。
そのため、なんとなくしか理解していないのに、読んだだけで理解したつもりになり、トラックメイキングに再び取り組んだのです。
その結果は、当然これまでと変化はなく、私は音楽理論はヒップホップトラックメイキングにおいては、あまり役に立たないものなんだなぁと感じたのです。
3 その後の経過
それでも諦めの悪い私は、①クオリティが上がらない。②マンネリ化。
の状況になる度に、音楽理論を勉強しようと心に決め、新しい書籍を買い足し、勉学に励むも変化がなく、「やはり音楽理論はあまりヒップホップトラックメイキングにおいては役に立たないんだなぁ」と感じる日々を繰り返しました。
4 そんな状態でなぜ音楽理論が役立つと言えるのか
そんな地獄のような日々を繰り返していた私でしたが、今は少しだけ音楽理論を使いながら、トラックメイキングをすることができています。
そして今わかることは、トラックメイキングのレベルが変わらなかったのは音楽理論を理解できていなかったから。
ということがわかりました。
では、次は音楽理論を理解し始めたきっかけについてお話します。
5 私が音楽理論を理解し始めたきっかけ
今思えば、音楽理論を独学で理解するに至ったきっかけは何点かありました。
1.複数種類の作曲教本をよんだこと
前記のように、音楽理論を学ぼうと決意→書籍を購入→挫折のサイクルを繰り返すうちに、作曲教本の種類は10を超えています。
多くのの書籍を読んだことでわかるのは、一冊だけだと理解できないことが、複数冊読めば理解できることがあるということです。
2.楽器を始めたこと
私は作曲の勉強も兼ねて、ピアノを始めました。
そこで自然と音符を読めるようになったり、音の響きを体感したりしたことも、音楽理論の理解を深めてくれたものでした。
3.諦めなかったこと
前記のとおり、まったく理解が進まない音楽理論の学習に諦めず挑んだことです。
音楽理論は、やってもやっても理解がなかなか進まない難しい学問だと私は感じていますが、一度わかり始めると音楽の見方が180度変わり、その面白さの虜になると思いますから、諦めずにやることは大切です。
6 音楽理論の習得がヒップホップトラックメイキングに与えた影響
私の場合、音楽理論の習得といっても、独学ですから完璧ではないことはわかっていますが、トラックメイキングに次の好影響をもたらしました。
1.作品のクオリティアップ
このクオリティアップというのは、自分で聴いた感覚もそうですが、より多くの人からの共感を得ることが可能となったということです。
音楽理論は簡単に言うと、どのように音を配置したら、人が気持ちよく聴くことができるかを説明したものですから、それを理解して作ったものと、考えずに作ったものでは、人から得られる共感に違いが出ることは明らかなんです。
2.サンプリングベースのトラックメイキングからの脱却〜柔軟性アップ
これにより、サンプリングに頼らなくてもトラックメイキングが可能になり、作品の幅が広がりました。
幅が広がるということは、作品の制作依頼に対しても、柔軟に対応できるということになります。
また単純に、サンプリング縛り、サンプリングなし縛り、その両方を組み合わせるなど、作り方が増えるため、トラックメイキングの楽しさが5倍くらい増しました。
7 まとめ
以上、音楽理論の習得がヒップホップトラックメイキングに与える影響は良いことしかないというのが、私の考えです。
そして、音楽理論の習得において、一番大切なのは、諦めないことだと、私は思っています。
独学での音楽理論の勉強は非常に難しい課題で、辛い部分もありますが、得るものの大きさはとてつもないものであることも間違いありません。
私もその点はまだまだ未熟ですから、コツコツ頑張っていくつもりです。
それでは、良いトラックメイキング生活をお送りください!