みなさんこんにちは。
前回の記事(ヒップホップトラックの作り方のコツ(AKAI MPC4000編)①)に続き、ヒップホップトラック制作における工程毎のコツをお伝えしていきます。
なお、トラックメイキングの工程を画像・音源付きでご紹介した記事もありますので、参考にしてみてください。(以下リンク)
・Akai MPC4000の工程
名機で作る!Akai MPC4000で作るヒップホップトラックの作り方全工程
・無料ソフトAbleton Liveの工程
やってみよう!サンプリングCDとAbleton Live Liteで作るヒップホップのトラックメイキング
上物を打ち込む時のコツ
前回の工程で、サンプルしたネタを16個に分割したところですが、次はいよいよ打ち込みを行います。
MPC4000はステップ入力(パソコンならマウスでMIDI入力するようなもの)にも対応していますが、面倒なので、私の場合は全て指ドラム(ドラムといっても、私の場合は人差し指でパッドを押すだけ)で打ち込みます。
さて、私はパッドを指で叩く前に必ず行う事があります。
ここで、次のコツです。
それは、全てのサンプルのピッチをマイナス1〜6することです。
例えばマイナス1であれば、音程でいえば、半音下げになります。
ピアノだと白鍵から半分下がって黒鍵というイメージです。黒鍵がない『ド』なら『シ』になります。
さて、その儀式を行うと、サンプルに驚きの変化が起こるのですが、
調が変わると曲の雰囲気がガラッと変わるのと同じ現象が、16分割されたサンプルそれぞれに起こるんです。
調を変えたときの変化については、カラオケで“キー”を変えたことがあると思いますが、結構、原曲から雰囲気が変化するのがわかりますよね?
歌っている途中で調を変えると、その音に違和感を感じるはずです。
この違和感がトラック作りに重要なんだと私は考えます。
MPCでピッチをマイナスすると、カラオケの調変更と同じ現象が起こり、さらにテンポも遅くなるのですよ!
違和感が付加されまくりです。
そして、パッドを叩く前にそうする事で、まるでサンプルの音がMPC4000にサンプリングした途端に新たな音が作られたような気分になります。
結局気分かい!ってことですが、トラック作りにはメンタルが重要なことは、みなさんもご存知のはずです。
いや、あらゆる創作活動にメンタルは最重要要素であることは揺るぎない事実でしょう。
先ほどの儀式がもたらすメンタルの影響により、名機Akai MPCによって生まれ変わったサンプルを、新鮮な感覚で自分が演奏することができるのです。
繰り返しますが、儀式の前にパッドを叩いてはいけません。
当然、サンプリング前のサンプルそのままの音がなるので、MPCに取り込んでも何も変化を感じることができず、違和感などは皆無。
新鮮な感覚を得ることができません。
MPCでのトラックメイキングはパッドを叩いた時の一瞬の感動が大切なのだ、というのが私のこだわりであります。
違和感こそがインスピレーションに影響する最大のエナジーだからです。
ビートを打ち込む際のコツ
まず、上物にあなたの全てのセンスをぶつけてみましょう。
上物はその人の手癖が特に出やすいところですから、もうそれはあなたのセンスだと思って好きに打ち込んでしまいましょう。
上手い具合に打ち込んだら、私の場合次に取り掛かるのはドラムパターンの作成です。
その際のコツは2つあります。
それは、
1、いい音を使うこと。
2、折角なので楽しくノリながらパッドを叩くこと。
折角なのでというのは、誰もいないところでノリノリでドラムパートを打ち込むと、すんごく楽しいですからね!
誰かが見てると恥ずかしくてノレないですよね?
あとは、コツじゃないですけど補足としては、様々なヒップホップトラックを聞いてビートパターンを勉強しておくといいかもしれません。
ドラムパートはヒップホップトラック制作の中で最も大切な部分です。
正直、このパートにエナジーを感じれないと、とんでもないハイクオリティな上物じゃない限り、気持ちよく聞ける曲にはなりませんから、気合い入れてネタを探しましょう。
なお、私はその時の気分で変えますが、サンプリングCDからサンプリングしたり、音源を使ったりしています。
最後の工程DAWに取り込む
AKAI MPC4000である程度トラックができたら、DAWに取り込みます。取り込むこと自体がコツ?です。
これまで私が使ったことのあるDAWは、acid hiphop、LIVE、LOGIC、CUBASEです。
※画像はLIVEのものです。
acidの時代は取り込む作業をしたことはありませんが、それ以外の上記のDAWならどれでも録音して編集する事ができることは実証済みですので、大丈夫です。
MPC4000だけで完結させる強者はいるかもしれませんが、私の場合は取り込む事で視覚的にトラック全体の構成を考えることが出来、より凝った作品が作れると思うので、おすすめするものです。
ここからエフェクトやミックスの作業をして、完成に持っていきます。
最後に
後半はコツなのか?という疑問もないわけではない話でしたが、二回に分けてヒップホップトラック作り方のコツをお伝えしてきました。
なお、トラック制作の細かな話はまた別の機会に紹介したいなと思います。
では良いトラックメイク生活をお送りください!
最後に今わたしが最も欲しい機材の楽天商品リンクを貼っておきますので、ご購入の検討の際にお使いください。
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MPC4000のBeatMaking動画公開中!!MPC 4000 BL Beat Making 動画
こんばんわm(__)m
いつも楽しくブログ拝見させていただいております。
いきなりむづかしそうな質問よろしいでしょうか 汗
今私はyamahaのmm6というシンセの音色をmpc4000にリアルタイムで流して、
mpc4000のシーケンサーに録音する方法で悩んでおります。
上ネタ、キック、スネアくらいだとmpcで事足りるのですが、ベースラインや
ハイハットはシンセで弾きたいと思いこの方法をやりたがっています。
取説は穴があくほど読み漁ったのですが…
mpc側のmidi設定はmidiの繋いだ通り、メイン画面のout:1をint-aにカリカリで設定して、chを1に設定しています。
シンセを弾くとmpcの音は出るのですが、肝心のシンセの音は鳴ってくれません。
シンセとmpcの相性が良くないのでしょうか。。
拙い文章ですがわかることがあれば教えて頂けたら幸いです。
いつもありがとうございます。
使ったことのない機能ですね…
そもそもint-aの意味すら不明であります。
少し時間ができたら私はmc909と連携させて実験してみますね!
というわけですみませんが、しばらくお待ちください。
ブログを細かく拝見させていただくと、私と日常の背景が似ていて
見ていてとても励みになるし勇気をもらいます!
本当は私も24時間ビートメイクしていたいけどやりたくない仕事はしないといけないのは辛いです
int-aはmpcの後ろ側の、どこのmidi-inに繋いだかをシーケンサーに知らせるために設定する信号のようなものみたいです。
通常、mpcメイン画面のout1.2は「part」と表示されていますが、
その「part」にカーソルを合わせてカリカリ回すと、int-aやint-bに変わります。
そうですね。私も仕事と趣味のバランスをどう取るのか、課題です。
同じような悩みを持っている方はたくさんいるのでしょうね。
ところで、MPCの質問の件ですが、私はそういう時にはシンセ側のシーケンサーに演奏を記録して、その演奏音をMPCにサンプリングしています。
質問の意図としては、それでは不便なので、リアルタイムにシンセを演奏して、MPC側でサンプリングと演奏記録(MIDI信号の記録)を同時にやりたいというイメージでしょうか?
質問の意図としては、それでは不便なので、リアルタイムにシンセを演奏して、MPC側でサンプリングと演奏記録(MIDI信号の記録)を同時にやりたいというイメージでしょうか?
↑そうです。理解してくださりありがとうごさいます。
お疲れ様です。
改めて取扱説明書を見て考えてみましたが、外部MIDI音源の演奏方法(取扱説明書P103から)の方法しかわかりませんでした。
同期走行(取扱説明書P105)ならできそうですが。。。
取扱説明書P6の図を見てみると、MIDI音源はMIDI OUTにしか繋がっていないので、この繋ぎ方だとやりとりできる信号はオーディオ信号ではなくMIDI信号だけだと思うので、「サンプリングとMIDI信号の記録を同時に」というのはできなさそうですよね。