名機で作る!ヒップホップトラックの作り方のコツ(AKAI MPC4000編)①

こんにちは。

みなさんヒップホップトラックメイキングに興味はありし ますか?

 

興味があって、独学でトラックメイクを始めようと思い、名機を手に入れても、どうやって作ればいいのか、よくわからない方もいらっしゃるのではないかと思います。

そこで、これからトラックメイキングの世界に足を踏み入れようとしている独学トラックメイカーの方々ために、少しでも役に立つよう、私のトラックメイクにおけるコツをお伝えしたいと思います。

 

あくまでもコツですので、細かな操作方法なんかはまた別の記事でお伝えしたいと思います。

 

お金をあまりかけずにできる詳細なトラックメイキングの行程については、以下の記事でも紹介していますので、ご参考ください。(以下リンク)

やってみよう!サンプリングCDとAbleton Live Liteで作るヒップホップのトラックメイキング

 

なお、実際にAKAI MPC4000でヒップホップトラックを製作する手順はこちらの記事でも詳細に書いてますので、ぜひチェックしてくださいね。

手順を公開!名機Akai MPC 4000で作るヒップホップトラック

 

 

トラックメイクの基本的な方法

基本的な方法はない。というのが基本です。

いきなり意味不明な話ですが、

趣味で勝手にやってるだけですから、好きに作ればいいのです。多分みんな好きに作ってます。

 

しかし、あえて挙げるならば、ヒップホップのトラックメイキングには大きく2種類の手法が考えられます。

1つは、サンプリングベースのトラックメイキングで既存のものを利用して作る方法、

もう一つはサンプリングをしないで、自らが音色を作り出したり、ピアノなんかのの音源を使ってメロディを作る、つまり何もないところから作る方法が考えられます。

 

現在の私はサンプリングだけではなく、上記の手法を組み合わせるなどして、トラックメイキングをして楽しんでいますが、今回はサンプリングベースの手法として、名機AKAI MPC4000でのトラックメイキングについてお話しします。

トラックメイクの手順①〜ネタ探し

ところで、私としてはこれから独学でトラックメイクをする方におすすめするトラックメイクの手法とは、サンプリングベースのトラックメイキングであります。

なぜならヒップホップのトラックメイキングを始めたばかりの時には、形から入ることが重要だと考えるからです。

 

サンプリングという、ヒップホップのトラックメイキングにおける代表的な手法を用いることは、ヒップホップの歴史やソウルを体感することとなり、趣味として有意義であるはずです。

 

さて、あなたの手元にAKAI MPC4000などのサンプラーとサンプリングCDがあれば、ヒップホップのトラックメイキングを始めることは容易です。

 

まずは、サンプリングネタを探します。

まるで、レコードを掘るかのような面持ちで探してください。

私の場合は、サンプリングCDを手当たり次第にひたすら聴きます。

まるで本物のDJやトラックメイカーになったような気持ちでやると楽しいですよ!

 

サンプル選びのポイントとしては、自分がその音で音楽を作りたいかどうか、その音に敬意を払えるかどうかという、シンプルな基準でサンプルを選びます。

そして、サンプリングCDなどを聴いていて、『!』という部分を見つけたら、迷わずMPC4000にサンプリングするのです。

 

 

みなさん、いいサンプルは見つかりましたか?

 

では、私がよくやっているサンプリングの際のコツをお伝えします。

 

それは、特定の小節数でキリのいいところまでサンプリングすることです。

キリのいいところとは4小節です。

だいたい何かの楽曲にしてもサンプルにしても収まりがいいのが、4小節というのもありますが、取り込んだ後の工程にも関係します。

それはつまり、

あまり長いサンプルは、サンプリング後に扱いづらい。

ということなのです。

 

トラックメイクの手順②〜サンプルスライス

先ほどサンプリングしたネタは、次にMPC4000ではエディット画面においてスライスするのですが、まず私の場合は先ほどの4小節を16分割します。

必ずといっていいほどとりあえず16分割します。

下の写真はMPC4000のサンプル編集の画面ですが、中断の波形の上に・というか区切り線があってサンプルが均等に16分割されていることがわかりますか?このように16分割するとフレーズを組み立てやすいです。

 

そこで、先ほど4小節分をサンプリングした理由と結びつきます。

それは、MPC4000のパッドは16個あるので、16分割して、そのままパッドにぴったり割り当てられるのです。

しかも、一つ一つのパッドに割り当てられたサンプルの長さが演奏にも丁度いいんですよ!

 

2小節でも8小節でもいいのではと思った方もいるかもしれませんが、私の場合はそれだとしっくりこない事が多いのです。

ただこの感覚はトラックメイカーの個性に繋がっている可能性があります。

 

確かに2小節でも16個のサンプルに分割はできますが、一つ一つのサンプルが短くなりすぎて、その音から私はインスピレーションを得ることができないのです。

また、逆に少なく8個のサンプルに分割すれば、サンプル一つ一つの長さはいいんですが、パッドが16個ある意味がないですよね?

8個しかパッドを叩けないということは、音の組み合わせの選択肢が減るということでもあります。

 

繰り返しですが、4小節を16分割すれば、サンプルの長さもちょうど良く、私の感覚ともマッチします。

演奏していてインスピレーションも湧くのです。

この辺りは人それぞれのトラックメイクセンスに左右される面白い点だと思います。

サンプルの刻み方でも個性がでるということですね。

 

ところで、サンプリングは既存の音楽を持ってくる行為ですから、オリジナリティがないと思ったら大間違いだと思います。

サンプリングした後のスライスの仕方は無限にバリエーションがありますから、そのトラックメイカーのセンスが色濃く反映されます。

さらに打ち込みにおいてもトラックメイカーのセンスが反映されますから、もはやサンプリングは芸術というべきなのです!

いかがでしたでしょうか?

それでは、次回はトラックの構築に話を進めます。