みなさんこんにちは。
私が独断と偏見でトラックメイクの参考にしたいトラックをオススメする、私のトラックメイクにおくかる参考としてきた良トラックを紹介するこのコーナー。
第2回目はYoung Murder Squad「Feel The Wrath」をご紹介します。
その曲との出会い
私はトラックメイキングも好きですが、ヒップホップサウンドをリスニングするのも好きなので、とにかく色々と聴いていた時代がありました。
そんな時インターネットの記事でたまたまこの曲が収録されたアルバムに出会い、レビューに勧められ通信販売でそのまま即購入。
自宅で聴いてアルバムの完成度に心打たれたのを覚えています。
なお、この曲は「How We Livin’」というアルバムの中に収録されている楽曲ですが、このアルバムも良質なウェッサイ・トラックが多く聴きごたえバッチリですので、みなさんにおススメできます。
それで、中でもこの「Feel The Wrath」が今回のおススメトラックなんですが、この曲のトラックは超シンプルなメロディなのに、永遠にループしてもゆらゆらと聴き続けられる程の良メロディを備えたトラックなのです。
そして圧倒的な哀愁を感じさせるシンセサイザーの音色と相まって独特な世界観を醸し出してくれます。
メロディは1小節目からではなく2小節目で半白目から配置されていますが、それがまたラップと半端なくマッチしているのです。
終始一貫して同じメロディが流れるのはヒップホップトラックでは当たり前といえるのかもしれませんが、このトラックのメロディは、そこに輪をかけて、まるで「誰でもかかってこい」「誰でも乗ってこい」とでも言っているかのような漢気を感じる、いわば孤高の存在的なメロディです。
これこそラップとトラックがガッチリとマッチして、お互いが持つ力が相乗効果によって極限にまで高まった作品の一つと言えるのではないでしょうか。
トラックの構成
本トラックは、超シンプル構成で、上記の孤高の存在的メロディと太いベースライン、強烈なkickサウンドを中心に置いたフォーメーションで、バッキングにピアノが合いの手的にリズムを刻みます。
フックでは笛っぽい音が加わって、スクラッチ音も添えています。ラップのフックが少しダサい?という気がしますが、トラックがそれを十分カバーしております。
やはりいいトラックというのはシンプルなパート構成でも、圧倒的な存在感をかもし出しますね。私なんかはそれができないのでついつい音色が積み重なっていってしまいます…
しかもいいトラックはインストで聴いても、全然イケてるんですよね。この曲も確実にその類でしょう。
というわけで
「Feel The Wrath」
独学トラックメイカーのみなさんには是非聴いていただきたい逸品です!
それでは、良いトラックメイキング生活をお送り下さい!