何買う?独学でヒップホップのトラックメイクを始める時、何を買えばいいのかという話

みなさんこんにちは。

私は独学でヒップホップトラックメイキングを始めて、約20年が経とうととしています。

思えば私のトラックメイキング人生は、試行錯誤の連続でした。

そして、今も試行錯誤は続いております。

ところで、私がどんな事に試行錯誤していたのかを考えると、その一つに機材選びの問題がありました。

みなさんもヒップホップのトラックメイクを始める時に、何を用意すればいいのかわからなかったり、始めたいと思いたっても選択肢が色々あって迷うこともあったりしているのではないでしょうか?

私は色々と考えながら機材を選び、ヒップホップのトラックメイキングにおいて、ハードウェア・ソフトウェアによる制作、そのいずれも経験しました。

相当なマネーが失われましたが、得た経験はかけがえのないものでした。

それはハードとソフト両方の良いところが見えた点です。

というわけで今回は、これからヒップホップのトラックメイクを志す方の参考となればと思い、最初に買うべき機材を改めて検討しようと思います。

※このブログでの「トラックメイク」とは主にラップの曲作りのことを差します。

その1 ヒップホップトラック制作用の機材等とは?

趣味でヒップホップトラックを制作するために必要なものは、

スタンドアローンで動くタイプ(機材単体で動いて音楽が作れるタイプ)のハードウェア系機材で行くのか、

DAWを中心としたソフトウェアで行くのか、

または、MASCHINE等のハードウェア機材とソフトウェアを組み合わせた構成で行くのかで異なります。

それではまず、それぞれのタイプの機材について、どんな機材なのかというイメージをお伝えします。

⑴  ハードウェア

まず、ハードウェア系でいくなら、演奏を記録できる機能(シーケンサー機能)のあるシンセサイザーや、AKAI MPCシリーズ等のサンプラーを購入していくことになります。

いずれもスタンドアローン(独立して単体で動くこと)で使えますので、ひとまずこれだけで曲を作ることは可能です。

ですが、曲の構成を考える時なんかは、パソコンのような大きな画面がないなど、全体像を視覚的に把握しづらいため、その点不便であることは間違いありません。

そして、ハードウェアを選択しても、将来的に自作トラックを配信したりCD化したりしたいと考える時が来るでしょうから、パソコンやMac(以下パソコン等といいます。)は間違いなく必要となります。

つまり、ハードウェアを選択しても、配信等をするため、結局最後はパソコン等にハードウェアで作成したトラックを一度録音して、ミキシング等の作業を経て行くこととなります。

⑵  ソフトウェア

ソフトウェアについては、DAWというソフトウェアを購入し、パソコンにインストールすればとりあえず始められます。

DAWとは簡単に言うと、音楽を作るための機能、例えばピアノとかの音源が収録されていたり、マウスとかでMIDIデータという音符のようなものを記録することで、自動的にコンピュータに演奏させることができたりするソフトウェアです。

DAWソフトを使うにはもちろんパソコンやMacが必要です。

DAWを購入すれば、最初から最後まで製作を完結させることが可能です。

⑶  パソコン等の他、ハード・ソフトのどちらにおいても必要な機材

ハードウェアで音源をデータ化する場合や、ソフトウェアでの音楽制作においては、オーディオインターフェイスという機材が必要となります。

パソコンとハードウェアやスピーカーないしヘッドフォン等の橋渡し役として必要だからです。

ただし、ソフトウェアだけで始める場合は、パソコンのスピーカーやイヤホン等でも音は出ますから、資金的に厳しければトラックメイク開始当初は必要ないと思われます。

⑷  その1のまとめ

以上をまとめると

・ハードウェアでいくなら、音源をデータ化する場合、シンセサイザーやサンプラーの他に、パソコン等とオーディオインターフェイスが必要になる。

・ソフトウェアでいくなら、パソコンとDAWが最低限必要。

ということになります。

その2 具体的な機材の例

(1) ハードウェア1 AKAI MPCシリーズ、MASCHINEシリーズ

私が欲しい機材です。スタンドアローンで使える(パソコンを使わずハード本体のみで動作)ところもいいですね。

私は当時のフラッグシップモデルMPC4000を購入してよかったと思いますが、どうせ自分に投資するなら最高峰がいいですよね。

4000は中古しかないので、今わたしが最も欲しいAKAI MPCの機種の楽天の商品詳細ページをこちらに貼っておきます。

(2) ソフトウェア CUBASE

私のはCubase Pro9ですが、使えば使うほど使いやすくなってきたDAWです。

LogicXと併用していますが、やはり金額的に高い分、Logicよりも愛着が湧いている気がします。

音楽創作に機材愛は重要です。多くの人が使っているみたいですし。

そしてどうせ自分に投資するなら、最高レベルにしたいですよね。

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(3) オーディオインターフェイス

Roland Rubix24
とりあえず私が使用しているものですが、ボーカルの録音等で問題なく使用できています。別にそこまで気にしていないというかわからないので、音質はよくわかりません。

細かい機能も判断の目安としましたが、決め手は、より発売日が最新のものがROLAND Rubixだったから。

という感じでした。

発売日が新しい方が、普通に考えると機能とかよくなってそうだからというそれだけです。

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(4) あると便利というかないと不便

音符やリズムの打ち込みに便利なMIDIキーボード

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安いのはこのぐらいの機種がいいかもしれません。少し鍵盤数が足りないと感じる方もいるかもしれませんが。

正確な音をモニタリングするヘッドフォン

SONY MDR-CD900ST
業界標準ということなので私も使用していますが、使い心地はいいです。

というかわたしは、スピーカーがないのでミックスはこれだけでやっています。

わたしにとってはないと不便というか必須ですね。

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おまけ ハードとソフトどちらがお得か

金銭的な問題で言えば、結果的にはどちらも変わらないと思います。

なぜなら、いずれにしても現状の機材に不満を感じて買い足すことになるからです。

ただ、買い足すリスクはハードウェアよりもソフトウェアの方がはるかに大きいと感じます。

それは購入が簡単で便利すぎるからです。

ソフトウェアは、インストールすればすぐに音が出るし最近はダウンロード購入ができる。

つまり、思い立ったらすぐに購入してあなたの製作環境に導入することができるというわけです。

しかも、物的な実態がハードウェアと異なり、存在しませんから所有感が薄いなどの理由により、すぐに何らかの不足感を感じて、別のものを購入してしまうという、現象に陥ることもあるのです。

それに比べ、ハードウェアは購入後、圧倒的な存在感を放ってくれます。

伝説の名機AKAI MPC4000

値段もソフトウェアに比べるとそこそこ割高な感じがしますし、そもそも購入後の置き場所をどうしようかとか、色々なことを悩んだり検討したりしますから、購入までにそれ相応の決断を要するのです。

その代わり、買った後の愛着感も相当なものになります。

私は付けていませんが、名前を付けたくなるくらいの愛着感だとお伝えすればわかりやすいでしょうか?

いずれにせよ所有感がソフトウェア音源等とは次元が違います。

そして、そのハードウェアから出る音自体も大切にしたくなります。音にも愛着が沸く感覚が確かにあるのです。

もはや思い込みや精神論を語っているようで、理論的には説明できていませんが、愛着が湧くということは、その機材を裏切って別の機材に行くことについても、一定の歯止めが効くということにもなるのです。

以上により、私としては、ハードウェアの方が追加購入の敷居が高かったり、尋常じゃない機材愛により容易にその機材を裏切れない、たとえオブジェと化しても捨てられない等、買い足す可能性がソフトウェアに比べ低くなることから、長い目でみるとお得なのではないかと考えるのです。

次は、ヒップホップトラックを作るにあたり、ハードウェアとソフトウェアのどちらがいいのかについて、また別の機会に書きたいと思います。

どっち?趣味でヒップホップのトラックメイク ハードウェアかソフトウェアか