楽すぎる!?ORB COMPOSER(人工知能の作曲支援ソフト)に思うこと

こんにちは。

みなさん自力でトラックメイキングしてますか?

というのも、

2018年4月2日に『ORB COMPOSER』というソフトウェアが発売されました。

調べるにこれは、簡単に言うと自動で作曲をお手伝いしてくれる、しかもかなりの部分をお手伝いしてくれるソフトウェアのようであります。

 

確かに世間では、将来人間の仕事の半分くらいがコンピューターに奪われるともいわれている状況において、このようなソフトウェアを見ていると作曲家もその一つなのかもしれないと私は思うのです。

 

『ORB COMPOSER』について

さて、このソフトはマウス操作で、超簡単に曲ができるというソフトで、

1、作曲に追われてスピードが求められるような人にとっては、最高の助っ人的な存在。

2、音楽理論的にも外れることが恐らくないでしょうから、アマチュアにとっては頼りになる存在。

というイメージでしょうか。

 

でも私としては、特に2に関して腑に落ちないんですよね。

私としては、作曲というのは何度も失敗を繰り返し、上手く作れないことに悩みながら自分の成長を実感することが醍醐味で、そのように苦労した分だけ成功した時の喜びもひとしおというものなのだと思うのです。

 

旅なんかも、どこでもドアとかで目的地にいきなり着いたら楽しいわけありませんよね?

目的地への行程も含めて旅というのが私の考えであります。

 

人生も同じで、生まれてからいきなり成功してたら相当つまらないですよ。(いや、それはそれで楽しいかもしれないけど…私にはわかりようがない。)

 

 

要するにソフトウェアお任せの作曲はつまらないんじゃないか?という話なのです。

 

一方で、楽しいかどうかは別として、現実問題、このようにコンピュータが発達してくると、まともに自分の力だけで作曲をして勝負するのが、バカらしく感じてしまうこともあります。

 

例えば、コンテストの応募や入選は趣味作曲家にとっては、モチベーションを保つ大切なイベントですが、

作曲コンテストなんかで自分でじっくりと丹精込めて作った作品が、AIやコンピュータの力をフル活用してお手軽に作った作品に敗れることも考えられるんです。

 

実力十分なアマチュアなら問題ないでしょうが、私のように独学でゆっくり成長せざるを得ない者にとっては、死活問題であります。

 

いわば、後からコンピューターの恩恵に預かった新規参入者に追い抜かれていく感覚です!(作曲年数だけは長いのでそんな感覚だけは一人前なのです。)

 

 

でもよく考えると

 

しかし、よくよく考えていくとそうとも言えないのではないかとこの記事を書きながら考え始めました。

 

そういう自分もaddictive drums とか使ったり、ループ素材を使ったりして楽してる時あるじゃん!

Cubaseでコードサポート機能使ったり、出来合いのコード進行を使ったりしてるのも同じようなもの?

 

ということです。

結局どこまで自動ないし既存の素材を使うことが許せるのかという、自分の勝手な自己満足的な基準の問題に過ぎない話なんじゃないか。

ということに、この記事を書いていて気がついたのです。

 

いずれにしても、

コンピュータに頼っていい曲作っても楽しくないことは間違いない。

コンピュータが作った曲のジャッチや細かいディテールの詰めは人間がやる。

 

まあ、結局最後はその人のセンス次第という真理は変わらないということでしょうか。

 

しかし気になるものは気になる!

 

とはいえ、この『ORB COMPOSER』すごく気になるじゃないですか。

 

早速、公式HPにデモ版があったので興味本位でダウンロードして見ました!

 

 

 

その結果

 

使い方が全くわからない…

これは製品版を買ってがっつり取り組まないと、無理と判断しました。金がないので、結局無理ということですが。

 

そしてORB COMPOSERのデモ版の使用期限は60分です!

それで使い方覚えるのは無理だぁ!

電話来たりトイレとか行ったらおしまいじゃん!

 

ということで、私はとりあえず断念してsleepfreaksさんの記事を読んで満足することにしました。

 

最後に コンピューターに取って代わられない音楽ジャンルは

sleepfreaksさんのサイトを見るに、現状の自動作曲は音楽理論とかに忠実な音楽、例えばオーケストラのような音楽は作ることができそうですが、どう考えてもサンプリングベースの質感たっぷりのヒップホップトラックはコンピュータには作れないのではないかと思います。

あの質感は人間の耳でしか判断できないのです。

つまり、人間の耳でしか判断できない質感たっぷりのヒップホップトラックメイキングこそ、これからもコンピューターには変わることのできない作業なのです。

 

結論

本記事の結論は、「ヒップホップはAIに作ることはできない!」

「さすがヒップホップ!そんなヒップホップを作る趣味は永遠だ!」

ということになります。

 

AIに取って代わられる心配もありませんので、それでは良いトラックメイキング生活をお送りください!