ヒップホップトラックを作るための機材の話(AKAI MPC 4000編)

こんにちは。

この記事は私の機材遍歴を語るだけのコーナーです。

ROLAND MC−909 1台とヘッドホンでトラックメイクを続けてきた私でしたが、どれだけトラックを作っても、目指す音を作れずにいました。

そんな中、少しずつヒップホップのことを独学して知り始め、“サンプリング”って何だろう?という疑問が生まれました。

その時点でMC -909購入から2年ほど経っていました。

ちなみに、自称ヒップホップトラックメイカーになって、4年後のことでした。

遅すぎねーか?という問題は置いておいてください。これが、独学の恐ろしいところです。

さてそこで、私はサンプリングとは何かを学ぶため、愛読書「RAP STYLE」(リットーミュージック)に立ち戻り、その本のトラックメイクのコーナーや、サウンド&レコーディングマガジンの関係する記事、あとはインターネットなどで勉強を始めました。

そうしていくと、だんだんとサンプリングの魅力や、有名ヒップホップアーティスト達が何の機材を使っているのかが分かり始め、その代表的な機材は、AKAIの MPCシリーズであることを理解するに至ったのです。

当然さらなる高みを目指すトラックメイカーだった私は、ヒップホップトラックメイクには「AKAI MPCシリーズ」が必須なんだという思考に染まっていくのでした。(前回記事 SL-DZ1200編はこちら)

AKAI MPCシリーズのどの機材にするのか

私はAKAI MPCを購入することは心に固く誓いましたが、シリーズのどれにするのかで迷いました。

当時、新品で購入する場合は、MPC1000.2000.4000が検討の対象でした。

値段的に手頃なのはMPC1000やMPC2000でした。

しかしすでに所有しているROLAND MC -909にもサンプリング機能が搭載されてましたので、少なくともMC–909を超える機材じゃないと意味がないと考えました。同等の機材を買うんであれば、MC -909のサンプリング機能を使えば、済むと考えたからです。

アホすぎることに、そこで私が参考にしたのは機材の価格でした。

MC -909は約17万円、MPC1000は約10万円、MPC2000はMC -909と同じくらい。

そうするとMPC2000以下の機材では、新しく購入する意味が全くないと考えたのです。

しかし、さすがにMPC4000は35万近くする買い物です。

その時の私には、想像を超えるアホさと勇気が必要でした。

迷いながら、でも欲しいという気持ちで押し潰されそうになっていた私は、朦朧とした意識の状態でインターネットを彷徨っているうちに、OTAIRECORDのHPに辿り着きました。

そこには「無理やり買っただけで、劇的にトラック人生が変わる」との、素晴らしすぎる宣伝文が記載されておりました。

それが最後の一押し、私を迷いの迷宮から救い出してくれたのです。

なんせ、劇的に人生が変わるんですから購入せざるを得ないですよね?

AKAI MPC4000を購入

早速私は某通販で、ワンクリックしてAKAI MPC4000を注文しました。

数日後、異常に重く馬鹿でかいダンボールが届きました。

代金引換だったので35万ほどの金銭を配達員さんに支払い、馬鹿でかいダンボール(MPC4000)を受け取りました。

想像するに、その時の配達員さんもMPC4000を買うなんて羨ましいとの思いを抱いていたことは、想像に難くないでしょう。

受け取り次第、早速MPC4000のために空けておいた特等席に設置したのを覚えています。

そしてその後、OTAIRECORDの宣伝文句にあるように、MPC4000は私のトラックメイク人生に劇的な変化をもたらすことになったのです。

続く…

購入を検討している方向けに、現在販売されているAKAI MPCの機種の楽天商品ページを貼っておきます。ご参考ください。

AKAI MPC4000で製作するヒップホップトラックの手順をこちらの記事で紹介しています。