ラップのコツを確認!ラップを始める時に最低限知っておきたいリリックの作り方(流れ)

みなさんこんにちは。

突然ですが、

ラップって本当にカッコいいですよね。

ちょっと「自分もラップやってみたいなぁ」とか思ったことはありませんか?

私はずっとやっています。

ということで、無駄にラップ歴だけは長い私が、今回はラップのコツというテーマでお届けしたいと思います。

その1

良質なヒップホップトラックを準備します

まずはヒップホップトラックを準備しましょう。

良質なトラックがないとリリックは作りづらいと思います。

ダサいトラックだと、思い浮かぶものも思い浮かびませんw

ですが、なかなかトラックって探すの難しいですよね?

そこで、トラック探すの難しいし面倒くさいという、脱力系ラッパーのあなたには、ザ・練習用にこしらえた私の即席トラックを以下に貼り付けますので、ご自由にお使いください。

お試しください!

※13小節目(28秒あたり)からラップヴァース(16小節)の設定になります。

なお、このハイセンストラックの制作過程を紹介したページはこちらにありますので、興味のある方はぜひご訪問ください。

やってみよう!サンプリングCDAbleton Live Liteで作るヒップホップのトラックメイキング

また、このハイセンストラック(しつこい)では満足できないという、やる気のある方には、この記事の最後にプレゼントを用意していますので、お楽しみに。

その2

作詞を始める(リリック作成)

トラックの準備はできましたか?

では、早速オリジナルラップを制作するための、リリックの作り方(作詞)を簡単にご説明します。

必須!小節の概念を確認せよ!

(既に小節ぐらい知っているよ。と言う方は読み飛ばしてください。)

ラップを作るためには小節というものの感覚を身につける必要があります。

そこで小節って何んなんすか?という疑問を持たれたあなた!

私もわかりません。正確に言えば言葉だけでどう説明したらいいのかわかりません。

ですから上記に貼り付けた練習用トラックのドラムパートだけを抜き出してご説明します。

小節の理解なくしては、ラップのリリック作りは難しいので、まずは説明させてください。

1小節というのは、4拍をまとめたものです。

よくわからないですよね?

ですから早速以下の写真で説明します。

これははドラムトラック2小節分の打ち込み画像です。

赤い四角がたくさんありますが、背景(灰色部分)に注目してください。

濃い灰色と薄い灰色が4つずつありますよね。全部で8つです。

濃淡の灰色部分4つ分(4拍分)で1小節になります。

ですから、この写真は2小節分(濃淡の灰色部分8つ分)ということになります。

では、実際に音を聴いて感覚を確認しましょう。

4小節分(この打ち込み画像✖2個分)の音源をお聞きください。

写真を見ながら聴いていただけるとわかりやすいですよ。

(再掲)

キックの「ドン!」という音は写真の一番下の段にある6個の四角、スネアの「パンッ!」という音は写真の下から2段目の4つの四角です。

聴きながら、灰色の濃淡毎に1、2、3、4 1、2、3、4と数えてみてください。

1が最初のキック(「ドン」という音)、2が最初のスネア(「カン」という音)

これが小節の感覚です。この小節毎にリリックを構築していきます。

ライム(韻)を理解しよう!

さて、多くのラップのリリックというのは、韻を踏むスタイルがオススメです。

韻を踏まなくてもいいんでしょうけど、私は韻を踏むラップの方が好きです。

好みやセンスの問題でありますが、始めたばかりであれば韻を踏んで作ってみましょう。

その方が、作り手は楽しかったり、聞き手は聴きやすかったり、ラッパーは歌いやすかったり色々といい面もありますよ。

韻を踏むというのは、簡単にいうと母音を揃えてリリックを作るということです。

例えば、「最高」と「回答」であれば、母音は「a i o  u」ですね。

「態度」「暗いよ」であれば、「a i o」の部分が韻を踏んでいるという事になります。

それを1小節のどこで韻を入れるのかは自由です。

1ーーー2ーーーー3ーーーー4ーーーー(1小節“ー”の部分は16分音符)

俺のーーさいこうなーーーーーかいとう

きみのたいどはーーーーーーくらいよな

というイメージです。

お判り頂けましたでしょうか。

よくわからないという方につきましては、先ほど貼り付けたドラムトラック2小節分に当てはめて歌ってみてください。なお、“ー”の部分は言葉を入れても入れなくても結構です。

なお、私のリリック構築手順は、上記のように韻を踏む箇所を決めてから“ー”の部分を検討していきます。ご参考ください。

どのような言葉で韻を踏むか、組み合わせるかによって、ラッパーのセンスや知性が見えてきます。また、上記の例で私のセンスがわかると思います(笑)

ほんと、ラップって難しくて面白いですね!

韻を踏むことは、ただ詞を考えるだけとは異なり、韻を踏むというギミックがあることで難しくはなりますが、そこが最高に面白いところでもあります。

それは、その人がこれまで培った言語能力やセンス、そして知性が問われることになりますから、「みんなを唸らせるようなリリックを書くぞ!」って考えるとやりがいも出てくると思います。

フロウの感覚を研ぎ澄ませ!

そして次は、苦労して作成したリリックに、フロウを決めていく工程に行きます。

フロウとは簡単に表現すると、リズムに乗せた歌い回しです。

ラップにおけるメロディと考えるとわかりやすいです。

これがまた言葉で説明するのが難しいのです。

フロウはリリックができる段階で、ある程度自然と自分の中で決めてしまいます。

それが固定観念のようにまとわりついてきますから、それをどう払拭するかがラッパーの腕の見せ所なんです。

“フロウはリリックに影響されてしまう恐れがある”ということを覚えておきましょう。

しかし、その一方で、あなたがリリックを書いて、別のラッパーのB君に歌ってもらうと驚く事が起こります。

ラッパーのB君はあなたが想像していたフロウとは異なるフロウで、あなたのリリックをラップするはずです。

つまり、あなたとは全く別のフロウが出てくるということですね。

ラッパーB君はリリックを書いていませんから、フロウの固定観念がそもそも存在しなくて、結果、リリックに縛られないのです。

ということは、同じリリックでも人によってフロウが異なるということは、フロウは決してリリックに縛られる存在ではないということの証左でもあります。

よって、あなたがリリックを書いてフロウを考えるときは、別のフロウがないか、このフロウはベストなのか考えるようにしましょう!

さて、練習として、先ほど私の作ったハイセンスリリックとドラムトラックでラップをしてみて、色々なフロウを体現してみてください。

その後、最初に貼り付けた練習用トラックでも色々な歌い方をしてみてください。

この特訓、つまり色々なトラックでラップすることで、あなた自身にフロウを理解する感覚がわかるかと思います。

まとめ

今回はラップのコツということで、オリジナルラップを作るための概要をご説明しました。

上記のリリック作成やフロウについては、正解のない世界です。

「何があなたにとって歌いやすいのか、また、かっこいいのか。」

それを基準に楽しんで作ってみてください。

失敗しても誰にも迷惑かけませんから安心してください。

たくさんのリリックを書いて少しずつ上手くなればいいのだと思います。

最後までお読みいただいた方へ、私の渾身のトラックをプレゼントいたします。

使用方法をご確認いただきお使いください。そしてラップを乗せた場合はご一報をお願いします!(以下、リンクです)

https://www.nicovideo.jp/watch/sm35551479

(ニコニコ動画からサウンドクラウドのサイトへ行けば、ダウンロード可能です。)

それでは今日はこれで失礼します。良いラップ生活をお送りください!